記事
インターネット広告とは?仕組みや種類、運用時の注意点を一挙解説
インターネット広告は低予算で出稿しやすく、顕在層に効率よくアピールできる宣伝方法です。出稿時は予算の組み方や手順を知っておくと、スムーズに運用できます。今回の記事ではインターネット広告の出稿手順・予算の組み方・注意点などを紹介するので、あわせて参考にしてみてください。
インターネット広告とは?
インターネット広告とは、インターネット上のさまざまな部分に掲載される広告のことです。別名で「Web広告」と呼ばれる場合もあります。
年齢・地域・性別など、さまざまな条件でターゲティングができるのが特徴です。低予算から出稿可能なので、企業の規模を問わずに運用できます。
また、効果測定がしやすく、常に改善のヒントを得ながら運用することが可能です。
インターネット広告は2019年に市場規模2兆1,048億円を突破し、初めてテレビメディア広告費の市場を超えました。
今後も市場規模が膨らむことが予想されているため、さらに多くの企業で運用されていくと思われます。
参照:2019年 日本の広告費
インターネット広告の仕組み
インターネット広告は検索エンジン・アプリ・Webサイトなどいたるところに掲載されています。
インターネット経由で掲載し年齢・性別・エリアなど細かく設定したうえで配信することが可能です。
ただし、細かく設定できる分、ターゲティングを十分に行いましょう。ターゲティングが甘いと、自社のターゲット層からずれたユーザー層にアプローチしてしまいます。
インターネット広告を活用する際はいきなり運用を開始するのではなく、まずはターゲティングから始めましょう。
インターネット広告の主な種類
インターネット広告といっても、多くの種類があり、主に以下の5つが挙げられます。
リスティング広告
・検索エンジンの検索結果に連動して表示される
・キーワードごとにクリック単価が決められている
・キーワードに興味がある顕在層にアピールできる
ディスプレイ広告(バナー広告)
・Webサイトやアプリの広告枠に表示される
・動画や画像付きの広告を配信できる
・幅広いユーザー層にアピールできる
動画広告
・動画を用いて宣伝する広告
・YouTube、スマートフォンアプリなどで掲載されることが多い
・動画なので、よりわかりやすく訴求できる
アフィリエイト広告
・コンバージョンした時のみ費用が発生する成果報酬型の広告
・掲載しただけでは広告費が発生しない
・アフィリエイト広告の掲載媒体であるASPを利用するのが一般的
記事広告
・Webサイト上に通常の記事のような体裁で掲載される広告
・読み飛ばされにくく、潜在層へのアピールにつながる
・通常の記事と区別するために見出し、記事内にPR、広告と明記する必要がある
広告ごとに強みが異なるので、自社にあった媒体を選びましょう。
インターネット広告を出稿するメリット
インターネット広告を出稿する際、低予算でスタートできるのが強みです。狙ったユーザー層に届きやすいため、高い費用効果が期待できます。
また、アナリティクスで毎日の成果を簡単に確認できるので、改善も実施しやすいことがメリットです。
常に分析を行い、より高い効果を出せるように心がけましょう。
インターネット広告を出稿するデメリット
インターネット広告を出稿する際には、費用が掛かります。人気のキーワードで出稿すると高額な費用が必要になることが多いのがデメリットです。
また、常に改善する必要があるため、運用コストが発生します。自社で運用するリソースがない場合は、外注する必要があります。
インターネット広告を運用する際は、外注することまで想定したうえで予算を組むと良いでしょう。
インターネット広告を出稿する際の予算の組み方
インターネット広告を出稿する際は、コンバージョンから逆算して考えるのがおすすめ。単価が割り出しやすくなるので、スムーズに予算を組みやすいのが特徴です。
1台1万円の電気ストーブを150個売りたい場合は、以下のような計算例になります。
【例】
販売価格(10,000円)−原価(5,000円)−欲しい利益(3,000円)=1回のコンバージョンにかかる単価(2,000円)
150個売る目標なので、広告予算は以下の通りです。
1回のコンバージョンにかかる単価(2,000円)×売上目標(150個)=予算(30万円)
あくまで上記の計算例は参考の1つなので競合なども調査しながら、適正な単価で出稿しましょう。
インターネット広告を運用する手順
インターネット広告を運用する際の手順は、以下の通りです。
- インターネット広告を出稿する目的・ターゲットを決める
- 具体的に何を伝えるのかイメージを固める
- 顧客目線を意識して広告を設計する
- 目標数値を設定する
それぞれの手順について、見ていきましょう。
1. インターネット広告を出稿する目的・ターゲットを決める
準備無しでインターネット広告を出稿してしまうと、失敗する可能性が高まります。インターネット広告を出稿する際は、まず目的を決めましょう。
例えば、「認知拡大」が目的の場合は幅広い層に見てもらえる純広告やアドネットワーク広告、DSPがおすすめです。
また、ターゲットも同時に設定することも大切です。自社に興味がないターゲット層に配信してしまうと、クリックやコンバージョンに繋がりません。
自社の顧客データなどを元にターゲットを設定してから、広告を配信しましょう。
2. 具体的に何を伝えるのかイメージを固める
広告を配信する場合は、ターゲティングだけではなく内容を考えることも大切です。具体的に何を伝えるのか決まっていないと、広告の設計ができません。
クリエイティブの制作も進まないため、ターゲティングした後は具体的に何を伝えるのか決めましょう。
自社サービスを訴求したいのであれば、具体的にどの部分を一番伝えたいのか考える必要があります。広告に記載できる情報量は限られるので、一番伝えたいことを絞りこんでおきましょう。
3. 顧客目線を意識して広告を設計する
ターゲティングと広告内容を十分に考えたとしても、顧客目線を忘れていると広告配信はうまくいきません。
顧客が何を考えて、どのような行動をするのか意識するとキーワード選定もしやすくなります。
例えば性能が高く、なるべく安いドライヤーが欲しいユーザーは、以下のようなキーワードで検索するでしょう。
- 「高性能 ドライヤー 安い」
- 「ドライヤー 髪質改善 おすすめ 安い」
- 「ドライヤー コスパ最強」
実際にユーザーがどのようなキーワードで調べているのかは、Google検索やキーワードプランナーで調べられます。
仮説を元に十分にリサーチを行い、キーワード選定をしてクリエイティブ制作や広告設定に活かしましょう。
4. 目標数値を設定する
インターネット広告の運用を始める際は、KGI(ゴール)と過程のKPI(指標)を決めましょう。
KGIとKPIを設定することで、目標に対してどれくらいの進捗なのか簡単に確認できます。KGIとKPIの設定をする際は、現実的に達成できる目標を定めることが大切です。
現実的に達成できない目標にすると、担当者のモチベーション低下につながります。
また、具体的な改善策も立てられなくなるため、過去の施策等を参考にしながら現実的な目標を定めましょう。
インターネット広告を運用する際の注意点
インターネット広告を運用する際の注意点として、以下の3つが挙げられます。
- 顧客目線の広告を強く意識する
- 効果分析と検証を繰り返す
- アドフラウド対策を行う
いずれも重要なポイントなので、1つずつチェックしていきましょう。
1. 顧客目線の広告を強く意識する
広告を作成する際は、見やすい広告を強く意識しましょう。少しでも見にくい部分があると、ユーザーはクリックする気をなくしてしまいます。
広告を見やすくするための工夫として、以下のポイントが重要です。
- 配置の基本は左揃えにする
- テキストだけではなく画像や動画も用いる
- 不要な言葉は極力削る
- 伝える情報を絞る
- 書体を統一する
顧客目線を常に意識して、見やすい広告を作成しましょう。
2. 効果分析と検証を繰り返す
インターネット広告を一度出稿して、そのまま上手くいくというパターンは稀です。何度も効果測定、検証を繰り返して改善することで初めて成果が出ます。
例えば最終的な目標を達成した割合を示す「コンバージョン率(CVR)」が低い場合、
LPの完成度の低さが考えられます。
訴求文や構成を顧客目線で見直し、クオリティを高めることが大切です。効果分析を行い、問題がある部分があればまずは仮説を立てて改善に移りましょう。
3. アドフラウド対策を行う
Web広告を出稿していると、自社が意図していない配信面に広告が掲載されるケースがあります。
放置しているとクリックがあったかのように偽装されたり、ボットが広告をクリックし続けて広告費を無駄に発生させたりという被害があります。
広告費を無駄にしないためにも、アドフラウド対策で対処しましょう。弊社ではアドフラウド対策ツールとして「Spider AF」を提供しています。
Spider AFでは、以下の対策が可能です。
- イタズラによるクリックなどを検知して広告費を返金してもらえる
- 競合からの無駄なクリックを未然に防げる
- アダルトサイト、低品質な記事を投稿するサイトへの掲載を防止できる
広告費の無駄を抑え運用を実現したい場合は、以下のリンクからまずは自社サイトの無料診断を受けてみましょう。
まとめ
インターネット広告を出稿する際は手順、予算の組み方、注意点を事前に知っておくと、効率よく運用できます。
今回の記事では、インターネット広告の基礎知識を網羅的に掲載しています。これから、広告運用する際の参考にしてみてください。
広告運用の効果を最大限に高めるためには、アドフラウド対策が重要です。
自社サイトにアドフラウド被害がないか、まずは無料で確認しましょう。