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【ディスプレイ広告編】CPC(クリック単価)高騰の原因と対処方法
広告運用においてCPCをどれだけ下げるかは常に課題です。とくにBtoB商材は人気のキーワードに偏りが出るケースも多く入札単価を下げることなど不可能、と感じている方も多いのではないでしょうか。
本記事ではそのような配信担当者向けに配信設定のコツなどをご紹介しています。
また思わぬ落とし穴としてチェックしたいのが「アドフラウド」です。
アドフラウドの対策方法についてもご紹介します。
ディスプレイ広告・リスティング広告 CPCの違いとは?
ディスプレイ広告とリスティング広告のCPCの違いについて解説します。
大きな違いは平均CPCです。
・リスティング広告:平均CPC、100円〜1000円
・ディスプレイ広告:平均CPC、50円〜100円
このようにディスプレイ広告の方が安い傾向ですが、これは広告枠の数に差があるためです。
ディスプレイ広告の方が、掲載できる広告の枠が多いため、広告出稿の競合が少なくなり単価が下がりやすくなります。
CPCが決まる仕組みに大きな違いはありません。基本的にどちらの広告も広告ランクと品質スコアによってクリック単価が決定する仕組みです。
詳しくは「リスティング広告編」の記事で解説しています。
【関連記事】【リスティング広告編】CPC(クリック単価)高騰の原因と対処方法
ディスプレイ広告 CPC高騰の原因は主に4つ
ディスプレイ広告でCPC が高騰してしまう原因は以下の4つが考えられます。
1.オーディエンスターゲティングの利用
Googleディスプレイ広告では、オーディエンスターゲティングという機能を利用することができます。
これはユーザー属性や興味などユーザーの情報をもとに広告の配信先を限定できる機能です。
広告の費用対効果を高めることができますが、設定すると手数料が発生する場合があります。
また広告の配信先を限定することで入札の機会が減少し、結果的にCPCが上昇してしまうこともあります。
2. 競合の多い商材である
ディスプレイ広告のCPCはリスティング広告と同じく入札で決まります。
競合が多ければ多いほど高い価格で入札される傾向があるため、競合の多い人気ジャンルの商材で広告を出稿する場合、CPCは高騰しやすくなります。
3. 「コンバージョンの最大化」を設定し自動入札を行っている
ディスプレイ広告は、入札単価を最適な額に設定し自動で入札をしてくれる自動入札の機能があります。
自動入札の設定はいくつか種類がありますが「コンバージョンの最大化」を設定している場合、クリック単価は高騰しやすくなります。
この設定は、コンバージョンに近いユーザーにのみ広告を表示させるため、広告入札機会が減りクリック単価が上昇しやすくなるのです。
4. アドフラウドの影響
アドフラウドとは無効なインプレッションや広告のクリックを通して不正に広告費を搾取する行為のことです。
ディスプレイ広告ではbotによる大量の不正クリックやドメインスプーフィングが考えられます。
アドフラウドの被害を受ければ、成果に繋がらない無効なインプレッションや広告クリック、コンバージョンが発生してしまい、無駄な広告費が発生します。
アドフラウドはWeb広告の中でも特にディスプレイ広告での被害が大きいため、ディスプレイ広告を運用する場合はアドフラウド対策が必須です。
アドフラウド(広告詐欺・広告不正)とは?
最近、少しずつ耳にするようになってきた「アドフラウド(広告詐欺・広告不正)」。
アドフラウドは不正な手法によって広告の閲覧、クリックを水増しし広告費用を不正搾取する手口です。
そのため広告主は、リスティング広告などでクリックやコンバージョンに至ったとしても、実は被害を受けていたことで効果に繋がっておらず、気付かず無駄な広告費を支払っていたということも。
ちなみにSpider Labs調べではアドフラウドの推定年間被害額が1000億円以上とも言われています。
【関連記事】ネット広告詐欺はどのような手口で行われる?アドフラウドの手法9つ
このような不正行為から身を守ることが、広告担当者やマーケターの業務として新しく求められてきているのです。
ただ、具体的にそもそもアドフラウドって何?企業にとってどんな影響があるの?とお持ちの方も多いと思います。
そのような方に向けたウェビナーを開催しました。
サクッとアドフラウドについて知りたい方は以下オンラインコンテンツをご覧ください。
▶︎▶︎【推定年間被害額1000億円超え】 広告効果を劇的に悪化させるアドフラウドとは?◀︎◀︎
ディスプレイ広告のCPCを改善する方法 4選
それでは実際にディスプレイ広告でCPCを改善する方法を4つ紹介します。
1.「クリック数の最大化」の設定を利用する
自動入札設定で「クリック数の最大化」を利用するとCPCを抑えられる傾向があります。
広告のクリック数を最大化させるということは、それだけ広告を表示させる場所を多くすることになりますので、入札の機会が増えCPCが下がりやすくなるためです。
CPCがなかなか改善しない場合には自動入札の設定を見直すことで改善できる場合もあります。
2. クリック率の向上
クリック率を向上させるとCPCが下がる傾向にあります。
広告のクリエイティブ(バナー画像等)や広告文を見直したり、出稿先を変えることで改善が見込めます。
定期的に上記の項目をチェックし、広告のクリック率を改善していきましょう。
3. 不要なオーディエンスターゲティングの解除
前述のとおりオーディエンスターゲティングを設定すると手数料が発生する場合があります。そのため結果的にCPCも高騰しやすくなります。
オーディエンスターゲティングは費用対効果が高そうなユーザーに配信できることもあり、ついつい設定を追加しがちになります。
オーディエンスターゲティングを見直し、解除するようにしましょう。
4. アドフラウド対策ツールの導入
ディスプレイ広告のCPC高騰はアドフラウドの被害による可能性があります。対策にはアドフラウド対策ツールを導入するのが手っ取り早いでしょう。
ディスプレイ広告の広告は様々な配信先があります。どのインプレッションやクリックが不正なものかを手作業で判断するのは、とても労力がかかり難しくなっています。
Spider AFは月額たったの3万円で不正を自動検知することが可能です。ぜひお問い合わせください。
まとめ
ディスプレイ広告はリスティング広告よりも比較的CPCは安い傾向です。しかし広告設定などが適切でない場合、知らぬ間にCPCが高騰してしまうケースもあります。
広告設定は随時見直し、CPCを改善させていきましょう。
また、ディスプレイ広告はアドフラウドの標的になりやすいです。専用の対策ツールを導入するなどして対策を行いましょう。
また、SNS広告とディスプレイ広告のCPC改善に関しては以下記事をご覧ください
【関連記事】【SNS広告編】CPC(クリック単価)高騰の原因と対処方法
【関連記事】【リスティング広告編】CPC(クリック単価)高騰の原因と対処方法
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今回のSpider AFでの調査では2023年の1年間で解析したウェブ広告の29億2,500万クリックのうち、約4.9%にあたる1億4,332万クリックがアドフラウドであることが判明。これはおよそ71億6,625万円(1クリックあたり50円で計算)規模のアドフラウド被害があったと推測しております。
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