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Facebook広告ではCPAの平均を抑えやすい!?CPAの過去記事も解説
Facebook広告の成果を測定するために有効な指標の1つが、CPAです。
Facebook広告は、一般的にCPAが他の集客手段より優れていると言われています。
その要因は、ターゲティング精度の高さや拡散のしやすさにあります。
CPAの平均値を改善する方法を理解すれば、Facebook広告の効果をより高められるのではないでしょうか。
本記事では、Facebook広告がCPAの平均を抑えやすい理由や、CPAの平均値を改善する方法などを解説します。
Facebook広告のCPAは平均的に低いとされている
ここでは、Facebook広告とCPAに関する基礎知識を3つ解説します。
関連記事:Facebook広告のCPAを改善する5つの方法!料金相場も解説
Facebook広告の意味
Facebook広告は、FacebookとInstagramで配信されるSNS広告であり、ターゲティング精度が高い特徴があります。
ユーザーが実名で登録し、詳細なプロフィール情報を提供するため、ピンポイントで広告の配信が可能です。
また、類似オーディエンス機能もあり、既存顧客と似た属性や行動のユーザーにもターゲティングできます。
その為、新規顧客の獲得にも効果的です。
なお、配信先は以下の4つです。
- Messenger
- Audience Network
引用:顧客はMetaにいます。Meta広告を使って開拓しましょう。
CPAの意味
CPAは1つのコンバージョンにかかる費用で、「資料請求」や「会員登録」などのアクションを獲得する単価を測定します。その際は、売上に直結するアクションも売上に直結しないアクションもCPAの対象とします。
計算式は以下のとおりです。
CPA=広告費用÷コンバージョン数
CPAのメリットは、直接的な売上に結び付かないコンバージョンの獲得単価も計測できることです。毎月同じ広告予算で、最大の効果を追求する際に活用できます。
一方デメリットは、コンバージョンの設定次第で、直接的な売上や採算性の測定ができない場合があることです。
関連記事:ROI・ROAS・CPAの違いとは?各指標を学んで広告投資効果を測定しよう!
Facebook広告と他媒体でCPAを比較
ここでは、WordStream社が2022年に行った調査結果を用いて、以下の3つについてCPAを比較します。なお、いずれも業界全体での平均CPAです。
- Facebook広告
- リスティング広告(Google)
- ディスプレイ広告(Google)
Facebook広告:$18.68(¥2,615)※
リスティング広告(Google):$48.96(¥6,854)※
ディスプレイ広告(Google):$75.51(¥10,571)※
※カッコ内の金額はドル円140円換算
このようにFacebook広告のCPAはリスティング広告(Google)と比較すると約1/3、ディスプレイ広告(Google)と比較すると約1/4です。
引用:Facebook Ad Benchmarks for YOUR Industry [Data]
引用:Google Ads Benchmarks for YOUR Industry [Updated!]
Facebook広告ではCPAの平均を抑えやすい要因
ここではFacebook広告ではCPAの平均を抑えやすい要因を2つ解説します。
関連記事:Facebook広告の費用対効果を上げる方法5選!費用対効果を確かめる手順と対処法を紹介
ターゲティング精度の高さ
Facebook広告はターゲティング精度が高く、費用対効果が高いと言われています。
Facebook広告のターゲティング方法は、以下の3つです。
コアオーディエンス
ユーザーの「地域」「年齢」「性別」「言語」「利用者層」などの基本情報や、「行動」「興味・関心」に基づいたターゲティングです。これらの項目を選択し、条件を設定することで、狙ったユーザーに広告を配信可能です。
カスタムオーディエンス
自社のWebサイトへの遷移や、Facebook上の動画視聴や利用経験を持つユーザーをターゲティングするものです。これにより、見込み客や既存顧客に広告を配信できます。また、Facebookピクセルを埋め込むことで、広告の効果を測定できます。ターゲティングやFacebookからの流入増加に活用しましょう。
類似オーディエンス
カスタムオーディエンスから作成した類似ユーザーを、ターゲティングするものです。類似オーディエンスのサイズを1〜10%に設定し、類似度を高められます。新規見込顧客を獲得するために活用しましょう。
拡散のしやすさ
Facebook広告は、ユーザーに認知されやすい特徴があります。
なぜなら、ニュースフィードに一般の投稿と同じ形で表示されるため、広告に抵抗感のあるユーザーでも自然に接することが可能であるためです。
また、広告クリエイティブにも注目すると、ユーザーが「いいね」やシェア、フォローなどのアクションを起こしやすくなり、広告が広まりやすいこともあります。
ユーザーに広告を拡散してもらうためには、ターゲットに合わせたクリエイティブを作成しましょう。
Facebook広告でCPAの平均を改善する方法
ここでは、Facebook広告でCPAの平均を改善する方法を5つ解説します。
関連記事:CPAを改善する5つの方法!計算方法、関連する4つの指標も解説
的確なターゲット設定
Facebook広告を出稿する目的を明確にするため、ターゲットの見直しをしましょう。
ターゲットを広げすぎると興味のないユーザーにも配信されるため、無駄な費用がかかりやすくなります。
反対にターゲットが狭すぎると、配信数が少なすぎて大きな効果が得られにくい傾向にあります。
正確なターゲット設定でCTRやCVRを向上させましょう。
Facebook広告のターゲット見直しには、ターゲット設定最適化やデータ分析、競合他社のターゲット調査が有効です。
正確なターゲティングで、確実にターゲットにアピールできる広告を配信し、広告の効果をアップさせましょう。
クリエイティブの修正
CPA改善にはクリエイティブ修正も有効です。
クリエイティブ修正により広告品質スコアが向上し、CTRやCVRも上昇します。
広告画像や文言、キーワードの親和性などがクリエイティブの修正ポイントです。
また、広告のテキストや画像をABテストすることも重要です。
ABテストによって最もパフォーマンス向上に効果的なクリエイティブを分析し、広告パフォーマンスを改善させましょう。
遷移先の変更
クリエイティブ変更に合わせて遷移先も変更しましょう。
適切にランディングページ(LP)を設計することで、ユーザーの離脱を防いでコンバージョンを増やせます。
LPの変更を行う際には、以下の項目を見直すとよいでしょう。
- レスポンシブデザインの最適化
- 読み込み速度の改善
- ABテストによるLPデザインの確認
- CTAの見直し
定期的な遷移先の変更で、広告のパフォーマンスを向上できます。
ユーザーの課題と提供する情報を合致させるには、さまざまなABテストを実施して最適なLPを見つけることが大切です。
目的に応じたキャンペーン設定
Facebook広告のキャンペーン設定は、目的に合わせて行うことが重要です。
目的に応じてターゲットや広告タイプを選び、CPAの改善につなげましょう。
例えば、ブランド認知度の拡大を目指す場合は「ブランドの認知度アップ」がおすすめです。2023年3月時点では、11種類のキャンペーンがあります。
自社に適したキャンペーンを選ぶには、FacebookのWEBページを参考にしましょう。業種ごとのヒントも掲載されています。
認知フェーズ
- ブランドの認知度アップ
- リーチ
検討フェーズ
- トラフィック
- エンゲージメント
- アプリのインストール
- 動画の再生数アップ
- リード獲得
- メッセージ
コンバージョンフェーズ
- コンバージョン
- カタログ販売
- 来店数の増加
コンバージョントラッキングの設置
Facebook広告のコンバージョントラッキングは、ユーザーのアクションを計測するツールであり、設定すればキャンペーンの効果測定を容易にしてくれます。
Facebookピクセル(サイトに埋め込むJavaScriptコード)の追加により、ウェブサイト上でのコンバージョン数値を、Facebookの管理画面で確認可能です。
コンバージョントラッキングを正しく設定すれば、広告のパフォーマンスを向上させ、CPAを改善できます。
Facebookピクセルの設置方法を確認し、正確な効果測定を行いましょう。
まとめ
本記事では、Facebook広告ではCPAの平均を抑えやすい理由や、CPAの平均値を改善する方法などを解説しました。
Facebook広告は、ターゲティング精度の高さや拡散のしやすさにより、他の集客手段よりCPAの平均が低いとされています。
また、Facebook広告においてCPAの平均を改善するには、ターゲット設定やクリエイティブの改善などが有効です。ユーザーの反応やCPAの値などをチェックし、確実にFacebook広告の改善を行いましょう。
また、アドフラウドという不正クリックの被害を受けると、無駄に広告がクリックされてしまう為にFacebook広告のCPAは高騰してしまいます。
アドフラウドとは何かを知りたい方はこちらを読んでみてください。
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