転売被害だけでなく、広告効果を改善するリアルタイムブロックとは?
今回は複数の商材でリピート通販事業を行う企業に匿名でインタビューを実施しました。以前から初回割引商品の転売目的による不正購入に悩みを抱えていました。現在ではSpider AFの不正購入検知サービスを導入し、BOTCHANとの連携によるリアルタイムブロックも実現しました。今回は導入後にどの様な効果があったか伺いました。
ー転売対策を手動対応から事前ブロックに
ー過去、転売問題に悩まれていたと思うのですが。
はい。弊社では過去から転売被害に悩まされておりまして、以前は目視チェックで判断して発送を止めていたりしました。
また、目視チェックの工数削減と、精度向上を目的にSpider AFの不正購入検知サービスを導入するに至りました。
ーそこからリアルタイムブロックを導入いただいた背景は?
元々、Spider AFで1ヶ月程度検証を行い、検知精度間違いないと判断してから、開発中のBOTCHAN(株式会社wevnal提供のチャットボット)とのリアルタイムブロック連携機能についてお話しいただきました。
Spider AFの管理画面を確認して手動でカートシステムの管理画面で発送しない処理を行うなど、手動の運用が多かったです。それであれば工数削減もできることは間違いないなと思い、リアルタイムブロック連携機能を導入するに至りました。
また、リアルタイムブロックに際しても、BOTCHANとの連携は非常にスムーズで工数がかからずに連携することが可能でした。
ー工数以上にCPA改善に寄与したSpider AF
ーその後リアルタイムブロックを実装してご状況いかがでしたか?
リアルタイムブロックを導入してから、広告効果の改善に寄与しています。
どういうことかというと、Spider AFとBOTCHANの連携により、どの広告媒体、どのアフィリエイトの記事広告、どのパートナー様からの送客に転売が多いかなどを可視化することが可能になりました。
また、不正注文の件数をベースに、ASPへの単価交渉や承認数の交渉を行うことでそれぞれ適切な成果単価に調整することができ、全体でのCPAを改善することができました。また以前までは目視チェックで転売ですという根拠をまとめてASPに成果非承認の依頼を行うのが大変な作業でした。
しかし、Spider AFではそもそも初回購入を事前にブロックすることで、成果が発生しないため成果の非承認に関しても必要なくなり、広告費をより効率よく活用できたと考えています。
ーそうなんですね!具体的にはどれくらいの広告費をアロケーションできたでしょうか?
こちらに関しては他の要因もあるので一概に言えませんが、数百件の転売目的の初回購入をブロックすることができました。
弊社はアフィリエイト広告が主軸のため、1件10,000円の成果報酬と仮定すると数百万円規模で広告費をアロケーションできたと考えています。
そして流入元のそれぞれのランディングページの成果を可視化して、転売目的や通常のお客様以外が増えてしまっている記事LPなどを確認することで、広告のレギュレーションを適正化することができ、工数以上の効果も実感することができています。
ーお客様、パートナー様との関係性を維持できる連携
ー数百件の発送を停止してクレームはなかったんでしょうか?
結論、問題ありませんでした。みなさん懸念されるようなお客様からの問い合わせは、弊社も元々は懸念しておりました。
しかしながら、サンクスページに工夫するなどして回避しております。
ー逆にASPからのクレームなどはなかったんでしょうか?
こちらも現時点ではありませんでした。
元々、獲得成果を取り消すのは難しいことが多かったですが、Spider AFでなぜこの購入が転売と判断できるのかという内容を明確に提示できる様になったことも大きいです。
せっかく獲得いただいているのに、現在の記事の訴求などでは転売の対象になりやすいですよ。としっかりお伝えしてASPともコミュニケーションをとっております。
事前に一部のアフィリエイター様にもテスト購入などの際に導入していることもお伝えしていました。
結果的にクリーンな広告運用をして正しいお客様を送客いただいているパートナー様を評価できるのも嬉しいところです。
また、最終的に転売のお客様が多かった特定の媒体やASPへの広告出稿を停止することで、転売注文の絶対数を下げることができたと考えております。
ー転売被害を防止するだけではなく、多数の箇所に寄与できて嬉しいです!
はい、想像以上の効果で驚いています。すでに弊社では別の商材でも実装させていただいておりますので、転売に怯えずに事業を推進できるようにするために今後も引き続きよろしくお願いいたします!